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超私的なささっと読めるブログ。読書編

時間がない人の為に個人的な解説、解釈を簡単に書いています。

『闇の子供たち』の感想を一言で言うと、「フィクションの域を出ない」

はい今日は

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DVD

 

闇の子供たちの超私的な感想、解説、解釈を言っていきたいと思います。

 

 

星10個中、8

 

 

簡単なあらすじ

バンコクでは小さな子供達が、性奴隷にさせられたり、臓器を抜き取られている。それを打開したく、音羽たちがなんとか子供達を救おうとする話です。

 

 

著書を読んで

作品自体はとても考えさせられる内容で、とても深くまで掘り下げているなと感動しました。ですがタイトルで書いた通り、この作品はフィクションの域を出ないんです。

 

それを言っちゃお終いと言われれば、その通りかもしれません。しかし実際には、こんなフィクションではないんです。現実はもっと残酷で、非道な世界なんです。

 

私も現地に行ってみた訳ではありませんが、様々な著書やドキュメンタリーを見ました。その中で感じたのは、日本という国は恵まれているという事。このブログを見ている人は、恐らく日本人でしょう。

 

日本人の私達からしたら、貧困で困るなんて夢にも思わない筈です。物や食物であふれていますからね。でも、世界はそうじゃないんです。どれだけの人が、飢えに苦しんで死んでいるか。そんな事を考えると、この作品を見て違う苦しみを覚えました。

 

何度も言っていますが、作品自体は問題提起もしっかりしており良作です。それとは別に、悲しいなと言うのが率直な意見です。

 

 

この作品をお勧めしたい人

考えさせられる作品が好きな人。理屈抜きで、世界は不条理というのを知りたい人です。

 

 

 

 

この下ネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音羽恵子NPO団体の一人。

 

・結局、音羽たちはセンラーを助ける事は出来ませんでした。それでも音羽は、こんな無情な世界に生きる子供達を助けたい。そう思い、この地に残るのを決意する所で、著書は終わります。

 

センラーは冒頭で、親から売られた子でした。だから余計に、読者には堪えるものがあるんじゃないかと思います。最後こそは、笑顔になれる結末を求めていたからです。

 

ですが個人的には、この作品の終わり方はこれで良かった気もします。どこまでも深く、深く心に残るからです。あそこで彼女たちを助けられた所で、根本的な臓器移植は悪いこと? が解決しませんから。

 

違法でもなんでも自分の子供を助けたいってのが、全ての親が持つ考えです。

この問題は、どちらが正しいとかではないのです。

 

そういった意味で音羽は、まず子供達を先行して助けようとしていました。根本的な問題には、首を突っ込んでいません。

音羽は只々、子供達を助けたい。それだけだったと思います。どちらとも明言していないので、読者は考えさせられる訳です。そこが良い点でした。

 

 

チェーン=闇の商売人。子供達に売春させたり、臓器提供させています。

 

・彼も親に捨てられた過去があります。生きる為に男に体を売ったり、ゴキブリを食したりもしていました。

だからと言ってはなんですが、彼も被害者なんです。暴力で育った子供は自分が親になった時、愛情を注ぐ事ができないのと同じ様に。

 

そんな過去を見てしまうと、チェーンが行う非道の数々を、素直に非難する事が出来ませんでした。

 

何が正義で悪なのかは、誰も分かりません。自分の信じるものこそが、正しいのです。

人それぞれ価値観は違います。その中で自分を信じ続ける事が大事なんだなと、著書を読んで感じました。

 

 

超私的メモ

翌日、檻の中を見ると、ヤイルーンの体に蟻の大群がたかり、一羽の小鳥がヤイルーンの瞳をついばんでいた

=これが一番、衝撃的でした。ヤイルーンは命からがら売春宿から逃げ出してきて、故郷に帰ってきました。ですが待っていたのは、監獄に入れられるという残酷な仕打ちです。それも親にですよ。で、段々と弱ってきたヤイルーンは、上記の様に蟻に喰われいきます。それを見かねた両親は、ヤイルーンに火を放って殺します。

 

この文章を読んで、悲しくなりしたね。一所懸命、両親の所に帰ってきたのに、邪険に扱われ殺されるんですから。

 

 

 

 

今日はそこまで

それじゃ