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超私的なささっと読めるブログ。読書編

時間がない人の為に個人的な解説、解釈を簡単に書いています。

『祐介』の感想を一言で言うと、「抽象的すぎ」

はい今日は

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祐介』の超私的な感想、解説、解釈を言っていきたいと思います。

 

 

星10個中、8個

 

 

この作品はバンド、「クリープハイプ」のボーカル、「尾崎世界観」が執筆した小説です。

以前から常々、読んでみたいなと思っていました。というのも、私は「クリープハイプ」が結構好きですから。

 

あの心に刺さる様な歌詞と、中毒性のあるハイトーンボイス。たまらないです(笑)

この作品を「尾崎世界観」が書いているという先入観で、面白さが何割か増されていると思いますね。

 

そこで思ったんですが、この本を「クリープハイプ」のボーカルが書いていると知って、読んでいる人はどれくらいいるんですかね?

 

クリープハイプ」は、今飛ぶ様に売れているバンドです。だから結構知名度はあると思います。

 

それでも世の中には、知らないという人もいるでしょう。果たして知らない人からすると、この作品を読んで面白いと思えるのでしょうか?

 

恐らく、「なんだこれは」となったと思いますね。と言うのも、タイトルで書いてある通り、抽象的すぎるんです。

 

この解説は後で書きます。ネタバレも含んじゃうので。

 

 

簡単なあらすじ

売れないバンドマンの祐介が、懸命に世の中を生きる話。

 

 

この作品をお勧めしたい人

よくある青春ドラマではなく、もっと深く挫折感が漂う青春ドラマを味わいたい人。

 

 

 

 

この下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

の本を読んで

本当に全編を通して、抽象的なんですよね。

それが私的にはハマりましたけど。

 

この作品は主に、主人公の鬱積する日々の心情を描いています。しかしその為には普通、「こう思った」系の文章を書かなければいけません。

 

主人公がどう感じたかが、重要ですからね。ですがこの作品は、内心の感情が淡々と書かれているだけなんです。

 

そこに情動的な感情の吐露は、あまりありませんでした。

ちなみに情動的な吐露とは、ここでは激しい言葉遣いって感じで解釈して下さい。

 

他にもこの作品の特徴は、ストーリーがあってないような所です。一応、章に分かれていて、時系列的には繋がっています。が、あまり一つの章で、何を伝えたいのかが明確には分からないんですよね。

 

明確にがポイントで、分かるんですよ。「尾崎世界観」が何を伝えたいのかが。だが文体が抽象的すぎて、そこにストーリー的主語がないんです。

 

祐介の内面を描いているのに、その部分を見してはくれないのです。表面的な感じですね。

これは別に批評をしているのではなく、感動しているのです。こういった表現があるんだなと。

 

元々、「尾崎世界観」はインタビューで、

自分のことを理解してくれないだろうなって人には渡すつもりはない小説です

と言っているので、ハナから沢山の人に読んでもらおうと思っていないのです。だから言い方は悪いですが、何を言っているか分からないとなる訳です。

 

それも含めて、私はこの作品は面白いと感じましたけどね。

 

果たして「クリープハイプ」を全く知らない人は、どんな感想を持つんでしょうか。気になりました。

 

多分、「なんだこの意味の分からない小説は」ってなるんでしょうね(笑)。

 

 

超私的なメモ

ドアノブを回してしまえば、すぐに最後の答えが出るだろう。鍵が閉まっているときにこのアパートのドアノブを回すと、あの音がする。はじめてスタジオでギターにシールドを刺したときのノイズ音。

 

肩で息をしながらドアノブに手をかける。金属の冷たい感触が懐かしかった。覚悟を決めて勢い良く回すと、やっぱりノイズ音がした。

 

=これは祐介が、バンド仲間の所に謝りに行った時のシーンです。

ちゃんと文章の意味を咀嚼しないと、意味が分かりませんよね(笑)。

 

こんな感じの文章が、永遠とあります。

でもそれが良いんですけどね(笑)

 

上の文章を解釈をすると、要するに仲間は許してくれず、部屋のドアは開かなかったって意味でしょう。

 

 

まぁこんな感じで、今日は終わりたいと思います。

それじゃ